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郡上八幡駅から郡上八幡城を目指して筋肉痛 2023/9/7

 

 そういえば、お出かけブログ作るだけ作って放置してたなと気づいて、一昨日訪問した郡上のことを書き記そうと発起。地域のことを学ぶ学生のしがない探訪忘備録、ひそかに始動

 

 

 本当は一昨日(9/7木)は姉と電車で長久手市に行く予定だったんだけど、姉方の事情で前日にその話が流れ、急遽弾丸郡上八幡探訪が浮上した。ひとりで(ここ重要)。

 

 

 そこそこ最寄りの富加駅から長良川鉄道に乗車。今回乗ったのは、クロネコヤマトのデザインが目を引く車両。整理券を取って、車内を見渡すと結構人が多い!そのまま窓の近くに立って3,4駅くらい通過すると、学生さんや出勤の方(平日だからね)が降りていったので、長椅子に座り、トータルで1時間ほどかけて郡上八幡駅に到着。

 

 途中、両替のタイミングがわからず停車時に両替しに行ったら、降りる人かと間違えられて車掌さんに紛らわしい思いさせてしまったくだりとかあったりしたけど、無事到着。長良川鉄道って無人駅のほうが多いから、降車時に整理券と一緒に清算、って流れになるから料金きっかり釣銭なしでが基本。降りるタイミングでの両替はタブーっぽいので、どっかのタイミングで両替しなきゃいけない。停車時だと紛らわしいし、走行中は体幹雑魚な私、絶対どっかに激突する。恥ずかしい。却下。

 (その後帰宅した後、それを姉に言ったら、乗車時のタイミングで前方に移動しすぐさま両替をして戻る、を勧めてきた。確かにそれがベストなタイミングっぽい。採用。)

 

 

 

 趣ある木造の階段をギシギシ言わせて駅の表に向かった。まーここで一言残すとすると・・・意外と何もないね!(郡上市民の人ゴメンナサイ)

 ごめんけど、この一言が来てしまう。巷では郡上郡上言ってけど、川と森林が荘厳で空が綺麗だなーくらいの印象。自然が綺麗というポイントはもっと高く評価されるべきだろうけれども、ことわっておくと、道中の鉄道からの景色の美しさに感性がバグっているのは多分にある。

 懐かしきハイスクール時代、大雨注意報とか学校で出るもんなら一時間目の時点で帰っていく郡上の子。こういう時早く帰れるし、「郡上」って響きがなんかカッコいい。私の地元美濃加茂市って響きより、断然有名な郡上のほうが、なんだかこう、アピールポイントとか高そう。

 そんなド偏見こぼしてたら、その郡上の子が困った表情で「いや、何もないって」とか言ってたのも単なる謙遜かななんて思ってたけど。

 ザ・観光地!郡上おどりバンザイ!!!みたいなのを想像していくと、ちょっと拍子抜けしてしまうかもしれない。駅から離れて城を目指し歩くと風情ある古き町並みが建ち並んでいて。これを言い表すなら「奥ゆかしい」なんじゃないだろうか。

 私なんか、もっと観光地整備して全面的にゴリゴリやってるイメージで訪問してしまった。実際は、変わらない日常の合間に垣間見える、風情と自然の彩たち。空気がおいしくて、それもまた肩肘張ってない、そのままの郡上八幡っていう感じがした。

 

 きれい。

 

 こういうの、アリ。一昨日の探訪を振り返り今、零れ落ちるのはそんな言葉だ。

 

 

 

 が。しかし。一昨日の私は切羽詰まって色々ほざいてるケド、郡上市民の人、どうか許して・・・ちゃんと楽しんで帰りましたから。あと、郡上は広い!もっといろんな郡上を今後も訪問していく心づもりです。

 

 

 

 

 午前中に到着後、取り敢えずお目当ての郡上八幡城を目指す道のりを辿る。天気は快晴。郡上とは言え、やっぱり歩き続けていると、まだまだ夏を感じてくる。

 城へと続く序盤の序盤(多分行ったことのある人はすぐに分かってくれるはず…!)、なんていうかな、公園の手前の坂道を登ってみようとしたんだけど、うわこれ今の私では無理だわ(開始3秒)と悟って誤魔化すように岸剱神社へと続く階段をフラフラ登っていった。

 

 …だって、後ろに中学生の研修団体いたから!!!引き返して鉢合わせするとか恥ずかしすぎる…!という自意識過剰精神凄すぎるな私…と今になっては思うが当時は必死に「とりま中学生団体居なくなってから行こうそうしよう」と言い訳しつつ、神社の境内…砂利のとこで屈んでひと休み。

 

 一人行動中、変な体裁みたいなのが余計ひどくなっちゃうのは、昔っから変わらないっぽいけど、ここまで来ると虚しいよな…なんて項垂れてた。ら、階段上がってきた中学生の班が絶賛黄昏中の私を目にしたらしい。反射で「こわっ!」って叫んでた。え、ひど。つーかそっちに顔向けられないんだが

 

 もとより陰キャ気質っていうか、根っから陰だから、キラキラしてる中学生に「こわっ」って怯えられたら居ても立っても居られなくて。逃げるように中学生グループ(来た道)とは別方向の小道を進んだ。なんとなーく、不自然ないように(この時点で不自然だが笑)、中学生たちの方を見てみたらやっぱり私のことをガン見してた(泣) てか不審な目を向けてたよね。…スミマセン怯えないで…いやでも確かに境内で一人項垂れてる女いたら、そりゃ怯えるわな…ごめん、君たちの反応が正しい

 

 

 必死に小道進んで、もう絶対続いてくれ!って、祈りながら進んで行ったら、なんと下りの階段が!よかったこれで折り返して鉢合わせ、とかいう気まずいことにはならないで済む!!

 不幸中の幸いに安堵しつつ、降りてったら今度は野良猫と遭遇。階段に寝転がって、私と暫し見つめ合う。いや、降りれねぇ〜!!!!もうちょっとで人通りある道に着くってところで、これ。

 

 てか、眼前の蕎麦屋さんの下にいる人に、めっちゃ見られるじゃん。やばいまた私不審人物じゃね!?さっきのさっきで、もう人目のある場所で変なことは出来ないぞ…草が生い茂ってるから、確実に下からは私しか見えてない。猫がいるってこれは伝わってねーな…。つまり、階段の途中で突如立ち止まるただのやべー奴である。

 

 

 ごめん、猫さん。シャーーー!って牙剝けられたけど。もう私には進むしか選択肢がない。ゆっくり足を踏み出したら、猫もそんな私を見かねてか、ゆっくり横へとズレて道を譲ってくれた。ありがとう、ありがとう…!!この時点で猫にペコペコ会釈してるので、傍から見たら結局やべー奴に変わりはないが、もう感謝しかない。猫さん……ッッッ!ってなった。なんなら、ったくしゃねーな、って猫さんの副音声聞こえた。このご恩は忘れませぬ。

 

 

 

 

 そんな感動の邂逅後、私は疲弊していた。若い子に「こわっ」って言われた(自業自得)後に、あの山道登れるsan値はない。…かえろ。

 

 命からがら、駅の方へと戻っていく。途中お腹空いたから、駅前の喫茶店アンドレへ。正午すぎ。そりゃお腹も減るよなぁ。個人経営の喫茶店めぐりは好きで度々訪問してるが、今回も記念にと入店。

 

 ピラフセットを頼んで飲み物はアイスコーヒーを選んだ。ピラフにはきのこも入っていて、はじめて見るピラフに感動!モリモリ食べて、アイスコーヒーもごくごく飲む。このアイスコーヒーは美味しかったなぁ…喉が乾いてたからかもしれないけれど、一瞬で飲み干したくらい。

 たいてい、喫茶店ではホットで珈琲を頼むけれど、今回は店外に「旨い珈琲いかがですか」って書かれてて、それを全面的に信頼してアイスに。

 

 個人的に、アイスのほうがホットよりも苦味とがダイレクトに伝わる気がして苦手だった。珈琲をふるいにかけるなら、アイスで飲む。本当に美味しい珈琲はアイスだろうがホットだろうが、シロップや砂糖なしでも本当に美味しいからだ。これを信条にしてたから、アイスは攻めてるイメージが強くて物怖じしてた。

 

 けどここのアイスコーヒーは飲みやすく、苦味もさっぱりしてて喉越しもいい。もちろん、砂糖、シロップはなしでいただいた。ご馳走様でした!

 

 

 

 余談だが、喫茶店と言えば珈琲もだけど、クリームソーダ。これも浪漫ではないだろうか。

 瀕死状態からはなんとか脱したが、うじうじ帰るか帰らないか迷って、そのままちょっと先にあるコメダ珈琲に行った。お気に入りのクリームソーダをつつきながら、悩む。

 

 私、ここでなにもしてなくないか?せっかく来たのに中学生に怯えられて(過失は100こっち側)、このまま帰ったら多分郡上八幡がトラウマになるぞ、とクリームをスプーンでつつく。

 けど、また鉢合わせたら正気保てない…なんて、これから郡上八幡城に登るか登らないかを迷ってる私の顔、とてもじゃないがクリームをつつく表情ではなかっただろう。もう盟友の切腹介錯をする直前みたいな顔してる自覚はある。

 

 20分くらいかけてクリームソーダをいただいて、私は立ち上がる。行こう。行ってやる。攻略してやる、あの城を。このまま郡上八幡を去るのは、地域観光を学ぶいち学生として、名折れだ。

 

 

 

 無心でさきほどの道のりを辿り、途中縮こまりながらイケイケな大学生集団複数とすれ違い。

 城山公園右手、城へと続く道を睨みあげながら進む。アドレナリン、バンバンである。

 

 

 

 結果、落武者もびっくりの顔と荒息とうめき声を持ってしてなんとか登った。行く前と後で眉毛5センチくらいは太くなった気がするし、テノールで独唱できる気がする…

 あの時だけは武士の血が体に流れてたんじゃね、なんて。すっごい顔してた自覚もあるし。よかった午後には中学生の団体いなくて…あの場面見られてたら「こわッ」では済まなかっただろうな(遠い目)

 細めのロープを必死に引っ掴みながら這い上がっていったけど、森羅万象の何よりもただロープ一本を信頼してた。ありがとうロープ。

 

 そんなこんなで、私、我ながら気迫が違う。

 到着して車でお越しの方々の「綺麗〜」って言葉が聞こえてきたけど、もう出ねぇよ澄んだ言葉。極論、綺麗とかの語彙が私には存在していなかった。

 ーーあの城を攻め落とす。これで頭の95パーくらいは占められてたので、もう遠藤氏(城主)待ってろよ…!って目ギンギン汗ダラダラの息ハァハァで受付駆け込んで隣の小さな売店でお茶買って、いざ入城。

 

 疲弊しすぎて、史実解説パネルの「十首」っていう部分、「とうのくび…???」って読み間違える位の野蛮思考。目も軽くイッていたに違いない。やだこわい。※正解は「じゅっしゅ」

 

 

 なんやかんやお城からの景色を堪能し(最上階は5分くらい私の貸し切り状態で、まさに「私の城…ッ!」状態!窓から顔を出して景色を見ると、涼しい風が吹き抜けて気持ち良かった。お城登ると、なんでこんなにも天下取りました私!!!って気持ちになるんだろ)、あっさり下城して(刹那の天下)。

 

 駅まで急いで戻り、夕方の電車に飛び乗った。

 

 適度に空いてる車内をぼーっと見ていたら、窓横に貼られていたポスターが目に入った。「長鉄×俳句」と踊る文字。暇だし、なんか、詠んじゃおうかなーって軽い気持ちで、郡上八幡駅を思って詠んでみた。

 

 

 揺れる窓 初秋に去る 郡上の駅

 

 

 

 後ろの窓から見た景色。どんどん遠ざかっていく駅のホーム。カーブに吸い込まれるように、消えていく町並み。暦上では、秋の訪れだけど私自身は夏の終わりと共に去った、そんな郡上八幡駅の思い出。まだ全然、郡上八幡をぜんぶ見れていないのに。そんな後ろ髪引かれる一抹の切なさを込めて。

 

 せっかくだし、投句してみるつもりだ。載るといいな〜。

 

 やり方は長良川鉄道路線の有人駅(美濃太田、関、美濃市郡上八幡、美濃白鳥)の投句箱に手書きして投句、もしくは切手を貼って駅へ郵送して投句の二種類。

 選ばれると、長良川鉄道車内に掲載されるらしい。前年度もそうだったみたい(姉談)。募集は今月30日までなので、掲載はもっと先かな。

 

 私は、後日美濃太田駅からお出かけする予定だからその時に投句する予定。

 他に考えた1句と一緒に、置いてくる。どちらか一つでも載ったら、とっても嬉しい。

 

 今月中旬には、夏休みも終わってまた群馬での生活が始まる。もし、群馬に戻っても私の句が長良川鉄道に載っていたら、それってめっちゃステキじゃない?と思って…

 あっちに戻ったら群馬内の探訪も、ブログに書き記したい。

 

 

 そして今日の数多くの出会いに感謝!